今回は企業が発表している決算書の読み方で参考になった本を紹介していきます。
私のように一般の社員として企業に勤めたことのない産業医からすると、所属している会社の業績がどうなっているかというのは、会社のお偉いさんから「今期は売り上げが良いです」、「現時点では前年度と比べて業績が落ちてます」、みたいなざっくりした説明しか受けないので、これまでどうして業績がこうも変動しているのかサッパリでした。
なぜ今期は業績が良くなってるのか、あるいは悪くなっているのか、といった分析が出来ないままでは、企業の動向や将来性も分からないので、株式投資をやっていることもあり、決算書を読めるようにいくつか本を買って学んでみました。
目次
ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません… YouTuber会計士がゆる~く教える 会計「超」入門
会計の知識がゼロの私が決算書を読むために一番役立った本はこちらです。
これを読む前に、いくつか決算書関連の本は読んでいたのですが、それらの本は決算書の分かりやすい理論が書かれてはいても、実際に決算書を見本にしてどこをどのように読むのか書いてありませんでした。
この本では、本物の決算書を見本にB/S、P/L、C/Sのそれぞれのざっくりした読み方が書かれており、初学者には大変分かりやすかったです。
会計の概要が書かれているので、会計初心者にとっても色んな知識が身につくのでお勧めです。
Amazonのレビューでは、低評価のレビューがいくつかありますが、私みたいに本当に何も知らない人間には、参考になることが多かったので、お勧めです。
なお、会計の専門用語がやや多めに出てくる箇所もあるので、はじめから100%理解するのには苦労する可能性もありますが、他の本などで勉強するうちにその辺りも理解できるようになってくるかと思います。
会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
次にお勧めの本はこちらです。
決算書が読めるようにと思って、最初の方に買った本なのですが、Amazonのレビューにもあるように完全な初学者向けではないです。
決算書の財務3表がざっくりとでも読めるようになってから、この本を読むと更に理解が深まるようになります。
特に個別の企業を業種ごとに分けて解説している項目は、業種ごとの特徴がよく分かるようになるので、読んでいて楽しいと思います。
見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑
こちらの本も個別の企業の決算書を相対的に理解するのに役立ちます。
業種ごとに企業の決算書を比較して解説していますが、ポイントを押さえて、図も多く使われているので、決算書と事業の中身が直感的に理解できます。
おまけ程度ですが、GAFAを始めとしたアメリカの企業の決算書も解説されているので参考になります。
決算書の読み方 最強の教科書 決算情報からファクトを掴む技術
こちらは最初に買った決算書の読み方の本ですが、失敗しました(笑)
とても良い本だと思うのですが、完全な初学者が最初に読む本ではなく、上記の本である程度知識を身につけてから、更に一歩踏み込んで決算書を分析していくのに大変役立つ本だと思います。
「専門家」以外の人のための決算書&ファイナンスの教科書
この本は、会計のことを知らずに管理職に昇格した社員が、管理職を勤める上で必要な決算書やファイナンスのことを学ぶのに役立つよう構成された本で、企業の事業部の管理を任されている社員には必須の知識がまとめられています。
理論面で詳細な解説があるので、私にはここまでの知識は必要ないかなと思う内容もありますが、企業で事業計画の業務に携わっている人たちがどのようなことを考えて予算を立てているかを知るには良い本だと思いました。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。