今回はお金について私が学んだ本の中でもお勧めのものを紹介します。
お金について学ぶ、語ると聞くと、なんと浅ましい、軽蔑すべき、と思われがちで、実際私も以前はそういうマインドがありました。
しかし、一般社会で暮らしていくうえでお金は欠かせないものであり、お金を上手く活用した方が結果的に余計な苦労をしないで済みます。
お金はあくまで生活の手段ですから、それ自体が目的になってしまうと人生の本当の目的を見失ってしまいますので、その前提を忘れずにお金について学ぶと良いと思われます。
お金についてあまり関心を持たなかった人でも、今巷で出版されているお金についての色んな本を読むことで、「お金＝貪欲さの象徴」といった考え方が変わってくるかも知れません。
目次
本当の自由を手に入れる お金の大学
今では本屋で必ず見かける本でしょう。
貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う、というお金に関する5つの力を身に着けるのに、非常に役に立つ本です。
この本では半分以上のページがお金を貯めるための項目に割かれていますが、実際この内容は大事で、節約や無駄づかいを控えてお金を貯める意識がなければ、知らず知らずのうちにお金を余分に使ってしまって、将来への貯えが少なくなってしまいます。
私自身、このお金を貯める項目で税金や保険などの知識を身に着けることができました。
お金を稼ぐ項目では、副業が紹介されていますが、このブログを始めたのも、この副業について知ったことがきっかけです（笑）
お金を増やす項目では、投資について紹介されています。
投資は簡単なものではありませんが、この本ではリスクの少ないものが紹介されており、色んな投資について学んだ後にこの本を読むと、とても良心的であると思いました。
人は欲望が先行するとどうしてもハイリスクハイリターンのものを求めがちになるので、そこにはまって破滅しないよう、この本ではそうしたものを初めから戒めています。
著者の両学長はYoutube動画も数多く配信しているので、こちらも参考になると思います。
節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本
題名の通り、お金を増やす前の段階の基本的な知識が書かれている本です。
これから一人暮らしをする、または社会人になる前の学生の時に読むのが一番良いと思われますが、社会人になってもお金についてあまり知識がない場合は、この本で色々と基本的なことが学べます。
私の経験に照らし合わせると、私は以前、医学部に入る前に仕事を退職して勉強に集中する期間を設けたのですが、失業給付のことを知りませんでした。
失業給付のことを知っていれば、その後の生活費の足しになったのにと思います。
こうした基本的な知識については、今ではネットでも簡単に調べられますが、このようなまとまった内容の書かれている本を手元に置いておくと何かあった時にすぐ調べることができるので役に立つと思います。
税金、社会保障、貯蓄の仕方、その時々のライフステージにおける出費など、大切な知識がまとめられているので、お金の管理について知識があまりなくて本で学びたい方にはお勧めの本です。
はじめてのお金の基本
こちらの本もお金の基本的な知識を網羅しています。
「今さら聞けないお金の超基本」よりも文章量が少なくポイントを絞っているので、手軽にざっくりと知識を得たいという方に向いているかと思われます。
家計簿アプリやキャッシュレスの具体例を紹介してくれており実用的です。
ただ、投資の項目は非常にざっくりした解説になっており、最後の方の記述にある余裕資金で株式投資を勧めるところは個人的には同意できませんでした。
おそらくこの本が書かれた時点では株式の相場は全体として上昇気流だったと思いますが、株式は簡単に下落相場に突入することもあるので安易に推奨して良いものとは思えません。
リスクをしっかり強調した上で紹介してもらえたらと思いました。
ジェイソン流 お金の増やし方
今、売れているお金の本です。
FIREを達成した厚切りジェイソンさんが自身の体験を元にお金の貯め方を紹介している本で、体験談に基づいているのでお金を貯めるために具体的にジェイソンさんが何をしてきたのかが分かり、これから資産を増やしていこうという人にはとても参考になると思います。
節約や投資のために、あれもこれもとたくさんのことに取り掛かるより、この本で紹介されているような方法を重点的に絞ってやる方が実行しやすいですし、真似もしやすいのではないかなと思います。
米国株を推奨されていますが、厚切りジェイソンさんも指摘している通り、米国株は資本主義の貪欲さを象徴するものの1つで、私自身はここにどっぷりと浸かることが必ずしも良いこととは思いませんが、応援したい企業に投資して企業が成長した分の見返りをもらうという行為自体は悪いことではないと思います。
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書 Financial Literacy for Millennials
題名の通り、アメリカの高校生向けのお金の教科書です。
社会に出る前に知っておくべきお金のことが網羅されており、アメリカ人向けなので日本では該当しない部分もありますが、参考になる内容が多いと思います。
仕事やキャリアの話も書かれており、日本人向けでこうしたお金の話に絡めて仕事やキャリアの話を書いてある本があると良いのにと思いました。
借金や破産、金融詐欺、SNSのリスクなど、若い時から必ず注意しなければならない話が盛り込まれているところも好感度が高いです。
個人的にはこの本の付録にある、お金や学生生活、社会人生活、仕事に関するヒントの話が非常に良い内容で、これだけでも日本の高校生に是非知ってもらいたいと思える内容でした。
日本人には該当しない項目がいくつか入っている点で、お金の基本を学ぶ際に真っ先にお勧めできる本ではありませんが、いくつかお金の本を読んだ後で興味があれば一読することをお勧めします。
以上、お金の基本を学ぶ上で役に立つ本の紹介でした。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
