【雑記】「体調」についてのよもやま話

今回は体調についての、よもやま話になります。

体調というのは日常生活を送る上で欠かせないベースとなるものですが、人によって体調の良し悪しを感じる時期や年齢というのは異なってきます。

体力があって常に体調が良く、体調を崩したことはほとんどないという人もいれば、慢性的に体調が悪い状態が続いているという人もいるでしょう。

体調の良し悪しを決める要素は非常に数多く存在するので、何がその人の体調の良し悪しを決めているかというのははっきりしている場合もあれば、そうでない場合もあります。

一般的に言われている「体調を整えるために健康的な生活を送りましょう」というのは間違ってはおらず、不健康な生活を送れば、それだけ体調を崩す可能性が高まります。

仕事や家庭、勉強などで非常に大きなストレスや心身の負荷がかかっている場合は、それによって体調を崩れて不調がなかなか治らないということもあります。

また、体調を崩す原因となる生活習慣というのがいくつもあります。

例えば

  • 暴飲暴食をする
  • 栄養が偏っている・足りてない
  • お酒を飲みすぎる
  • 運動を全くしない・運動をし過ぎる
  • パソコンやスマホ、ゲームなど電子機器を休みなく長時間使う
  • 睡眠不足・睡眠過多
  • 騒音などによる劣悪な生活環境
  • 心配事が多い
  • 性行為を過度に行う

といったものが挙げられます。

体調を少しでも良くするためには、こうした体調を悪くする行為や要因を少しでも排除する必要があります。

しかし、場合によっては、体調が悪くなることが分かっていても、状況的にどうしようもない、またはこれまでの習慣や心理的原因で体調を悪化させる行為、習慣が簡単にやめられないこともあります。

しかし、健康を崩してまで、やらなければならないことというのは本来はあってはならないはずです。

私は産業医の仕事をしているので、仕事で長時間残業や負荷の高い業務を行っている社員らと数多く面談をしていますが、仕事で過度な負荷がかかって不調となり働けなくなってしまうのは、最終的には自身にとっても会社にとっても不利益となると話をします。

働けなくなって休職するまでは行かなくとも、仕事の負荷のせいで慢性的に不調が続いている場合は、やはり働き方を再検討すべきであると伝えなくてはなりません。

負担の大きい仕事に加えて、介護や子育てなどの負担も重なると、どうバランスをとっていくかというのはまた難しい問題になりますが、やはり健康に支障をきたさないよう、どこかで自身の負担が減るような取り組みを行わないといけません。

結局、安定して仕事を続けられるかどうかというのは、心身ともにボロボロになりながら働き続けるのではなく、体調を維持しながら働き続けることなので、体調が悪い状態を引きずりながら仕事を続けているのであれば、仕事や生活の仕方を見直してみる必要があると思います。

何となく体調は悪いけれど仕事は続けられるという場合でも、やはりせっかく人間として生まれてきたのであれば、体調が良くて幸せな時間をより多く持てた方が良いはず。

体調を少しでも良い方向にもっていくために、仕事の負担を見直して、生活習慣の方も体調を悪くする要素がないかどうか振り返ってもらいたいと考えます。

生活の中で、体に悪いけれども習慣として続いてしまっているものは、それが生活や仕事にも影響を及ぼすほどであれば依存症と診断される可能性もあるので、一度病院で診察を受けていただくことがお勧めです。

依存症というほどではないにしても、どうしてもやめられない場合は、強い意志をもってやめようとするか、あるいは他の人の助けを借りるべきです。

他の人の助けを借りることは、相談する、カウンセリングを受けるといったことに加えて、悪い生活習慣を行わないで済むような環境を利用する方法もあります。

例えば、今日本でも少しずつ増えているリトリート(逃避や避難といった意味合いをもつが、そこから派生して仕事や家庭など、日常生活からいったん離れる時間を持つことで、心身をリセットしポジティブに日常生活を再スタートするという意味でも使われている)のプログラムに半日、あるいは1日、2日間など参加することで、その間は悪い生活習慣を行わないで済みます。

短期間だけだとあまり意味がないと思われる場合は、複数回参加してみるのも良いかも知れません。

(リトリートに関しては、後日このブログでもっと詳細なプログラムをいくつか紹介できたらと思っています。)

他にも悪い生活習慣を一時的でも強制的にストップさせるような環境(たとえば旅行や登山、キャンプなどでも良いかも知れません)に身を置くことは時に役に立ちます。

悪い生活習慣を手放した方が心身の調子が良いと分かれば、段々とそちらの方に心が向いてくる可能性があります。

長年続けてきた習慣というのは簡単には変えられない場合が多いと思うので、少しづつでも良いので、改善しようという意思を忘れず持ち続けることが大事だと思います。

何年も何十年も続けてきた生活習慣というのは、そのまま健康に反映されてくるので、体調が何となく悪い状態が続いているという場合は、仕事や家庭での負担や、生活習慣を見直してみることをお勧めします。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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