ストレスが過度に溜まった時に、多くの人はストレスを発散させるために何らかの行動をとります。
ストレスの原因を断ち切ることができればそれがベストですが、それができない時は大抵の場合、ストレスを別の形で発散させようとさせます。
グルメ、甘いもの、お酒などの飲食でストレスを発散させる人もいれば、たくさん寝ることでストレスを解消しようとする人もいます。
または普段から行っているスポーツや趣味などでストレスを発散させようとする人もいるでしょう。
一過性のストレスをすぐにそういった方法で解消できれば良いですが、ストレスが非常に強くてどうしようもない場合などに、人によっては誤ったストレス解消法をしてしまうこともあります。
たとえば暴飲暴食をする、ゲームやショッピング、ギャンブルなどに過度にのめり込んでしまう、他人に当たり散らす、性的逸脱行為に走る、自傷行為を行ってしまうなどです。
自分や他者を傷つけるようなやり方でストレスを解消しようとするのは、心身の健康を損なう危険性があるためやるべきではありません。
しかし、それが習慣になって止められない、分かってはいるけれど自分ではコントロールが効かないという場合もあると思います。
あまりにもストレスが強くて、一時的にそうした行為を行ってしまうのは、場合によっては仕方ないこともあるかも知れません。
ですが、それが続いてしまうと、いずれ不幸な道をたどってしまうことは疑いようがありません。
暴飲暴食をすれば肥満や糖尿病、脂肪肝などにつながり、それが他のがんや心臓疾患、脳卒中などの病気を発生させるリスクを高めます。
ゲームにのめり込めば、勉強や仕事、家庭などが上手くいかなくなる恐れもありますし、ショッピングやギャンブルはお金を浪費して借金に頼ることで生活に支障をきたしてしまうかも知れません。
他人に当たり散らせば、他の人が不幸になり、自分の周りから人が離れてしまいます。
性的逸脱行為は自身の心を傷つけ、大きなトラブルを発生させる可能性があります。
自傷行為は自分を傷つける行為なので、ある種のストレス解消にはなっても、苦しい気持ちは決して消えません。
自分でまずいと気づいた時点で、そうした自他を害するような習慣は止めなければなりません。
特定の行為や物質に依存してやめられない状態であれば、依存症について病院(心療内科や精神科)で相談すると良いでしょう。
いろいろなストレスが重なってどうしようもないのであれば、そこから抜け出すことも時には大切です。
仕事や家庭が過度なストレスの原因であれば、仕事を休んだり、家族から一時的に離れることも必要になってきます。
解決策が見つからない場合は、誰かに相談することも重要です。
・全国の相談窓口・医療機関を探す - 依存症対策全国センター (ncasa-japan.jp)
ここにあるような施設を検索して、相談してみると良いでしょう。
自分や他者を傷つけるようなストレス解消法を長く続ければ続けるほど、立ち直りに時間がかかってしまう可能性があります。
自分でまずいと気がついた時はすぐに行動を起こすことをお勧めします。
生きていれば何らかの形で必ず再スタートをすることができます。
諦めずに、少しでも早く心身に悪い習慣を止めて、その代わりに心身に良い習慣作りを始めてもらえたらと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。