スマホ認知症を防ぐために

スマホを長時間使うことで脳に悪影響を及ぼすことが近年指摘されています。

その物忘れ「スマホ認知症」かも  30~50代で急増中(産経新聞) - Yahoo!ニュース

こちらの記事によると、スマホの長時間使用によってスマホ認知症という状態になることがあるようです。(海外の文献や記事でもスマホの長時間使用の弊害が指摘されています。たとえばこちら)

スマホ認知症になると、記憶力の衰え、脳の実行機能の低下、心身をコントロールする前頭葉の機能低下などが起こるようです。

子供の場合、脳の発達の遅れにもつながるのではないかという指摘もあり、スマホの使い過ぎは大人も子供も十分注意する必要があります。

都心で電車に乗ると大半の人々がスマホを見ており、冷静になってその様子を観察するとある意味異様です。(私自身も電車の中でスマホをよく見ているので、その人々の一部に加わってはいるのですが)

何をするにもスマホを使う生活に慣れてしまい、スマホが手放せない状態になっている人が多いのではないでしょうか。

しかし、脳の健康を維持するためにも、長時間のスマホ使用は控える必要があります。

現代は、運動不足、食事の偏り、睡眠不足などと同様に、健康を損なわないよう気をつけるべき生活習慣の1つに「スマホの使い過ぎ」が挙がってきたと言って良いかも知れません。

スマホの使い過ぎを防ぐために気をつけるべきことを挙げてみます。

①スマホを使う以外の楽しみを持つ

スマホは、動画を見たり、ゲームをしたり、ニュース記事や本を読んだり、SNSを使うなど、1つのデバイスで様々なことができるので、スマホ1つで時間さえあれば1日中楽しむことができます。

しかし、スマホで余暇の時間をすべて使ってしまうと、スマホをひたすら長時間見続けることになります。

スマホを使わずに楽しむ術を普段から持っておくべきでしょう。

運動、旅行、読書、映画やコンサート鑑賞、モノづくり、家族や友人とのおしゃべりなど、スマホを使わず、スマホのことを忘れていられるような時間を意識して作ると良いでしょう。

②スマホのことを忘れる

スマホ以外で楽しむ時間を作っても、隙間の時間でスマホを見てしまうことはよくあります。

たとえば、SNSで通知が来ていないか、メールやLINEの連絡が来ていないかなど相手からの連絡が気になることもあれば、何か刺激が欲しくてSNSやニュースを頻繁に見るという人もいます。

連絡については、緊急で返信が必要なものや、素早い返信を求める相手とのやりとりでない限りは、少しくらい確認や返信が遅れても問題ないはずです。

刺激が欲しくなるのは仕方ありませんが、スマホを使わなくても周囲の景色を眺めて楽しんだり、今やっている行動に集中できるのであればそちらに意識を向けてみた方が良いでしょう。

電車に乗っている間、起床して家を出るまでの時間、寝る1時間前、食事をしている時間帯など、どんな時間でも良いのである一定の時間はスマホを持っているのを忘れてその時々の行為に意識を向けてみてはどうでしょうか。

③不要な習慣を改める

スマホを使って動画やSNSを見る人は多いですが、そこで見ている動画やSNSは本当にすべて見るに値するものでしょうか?

中には見ても見なくても変わらない、暇つぶしにしかならないものもあるのではないでしょうか?

そうだとしたら、そういったものは削って、その分スマホを使う時間を減らすべきです。

ひょっとしたら、見ている動画や記事はすべて有用なものばかりで削るものなどないという人もいるかも知れませんが、情報を過剰に得ても脳は十分処理しきれずに、適切にインプットできていないということもあり得ます。

無駄なスマホの使用を減らせるよう、一度スマホで普段見ているものの内容を振り返ってみてはどうでしょうか。

④スマホを手放す

文字通りスマホを使わない生活をしてみます。

ですが、スマホがないと連絡が取れなかったり、買い物や調べものができないので生活できないという人もいるかも知れません。

その場合は、スマホをずっと使わないのではなく、一定期間、3日間でも1週間でもスマホを使わないで済むような環境があればそこに身を置いてみるのも良いかもしれません。

たとえば、私自身の経験ですと、何日間かかけてテントや山小屋に寝泊まりしながら山登りをしてみたり、瞑想のリトリートに参加してみたりすると、スマホを使わずに何日間か暮らす体験ができます。

そういった経験を重ねるとスマホがなくても生活ができるのだということが実感できるので、過度にスマホに依存することも少なくなるかも知れません。

以上、スマホの使い過ぎを改めるために気をつけるべきことについて簡単にまとめてみました。

現在、「スマホ脳」がベストセラーになっていますが、スマホの悪影響について知るために未読の方は一読してみることをお勧めします。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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