今回は世界史全般を学ぶのにおすすめの本を紹介します。
私は高校で世界史を選択していましたが、単語の羅列を覚えるだけの味気ない勉強で、当時は面白みを感じることができませんでした。
しかし、30代後半になってから、改めて世界史を色んな本を読んで学びなおすと、世界史が非常に面白いことに気づきました。
それはYoutubeの歴史の動画や、今回紹介するような洗練されて読みやすい本が巷に数多く存在しているからだと思います。
今回は私がこれまでに読んできた世界史の本の中でも、初学者向けで分かりやすい本を紹介していきます。
目次
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた
言わずと知れたベストセラーの世界史の本で、初学者にも、学び直しにもおすすめの本です。
この本はポイントを絞って世界史の大きな流れを解説してくれるので、それほど時間をかけずに世界史を一通り学ぶことができます。
受験生にとっては物足りない内容かも知れませんが、私のように久しぶりに世界史に触れる人間にとっては世界史を分かりやすく手軽に学べるので重宝します。
この本には年号が入っていないのですが、始めに年号を省いて学ぶ方が、全体の流れが頭に入ってきやすいことが分かります。
世界史とは関係ないですが、私が医科大学にいた時、生命科学のテスト勉強のために分厚い教科書を使っていたのですが、文章量が多くて読むのに時間がかかる上にポイントがつかみにくく、大変苦労したことを覚えています。
詳しく勉強するためには、濃い内容の教科書が必要なのはわかりますが、最初にこの「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」のようにポイントを押さえた参考書があれば、どれだけ助かったか分かりません。
受験勉強ではなく、趣味や興味で世界史全般を学ぶ場合は、一から教科書を読むのはとても時間がかかるので、まずはこの本から始めることをお勧めします。
教養としての「世界史」の読み方
ローマ史が専門の木村凌二先生の本です。
ある程度、世界史の知識を身につけた上で読むと楽しめると思います。
世界史の大きな流れを知った後に、それぞれの出来事はどうして起こったのか、またどのように他の地域や時代と繋がっているのかということが、この本には数多く紹介されているので大変勉強になります。
著者が面白い歴史本を書くために、あえて持論を前面に出しているところがあるので、賛否両論な部分もあるかも知れませんが、基本的には現代に残っている資料を元に、文明、政治、宗教などについて日本人には馴染みのない知識を丁寧に語ってくれています。
この本はローマ史を軸に世界史を語っているので、必ずしも世界史すべてを網羅しているわけではありませんが、それでもローマの歴史がいかにこれまでの西洋に大きな影響を与えているかということ、また現代を生きる私たちが歴史から学ぶことはとても多いのだということを教えてくれます。
サピエンス全史
この本も言わずと知れた歴史本の名著です。
著者のユヴァル・ノア・ハラリは、俯瞰した立場で人類の歴史を様々な視点から語ってくれます。
国家や宗教、貨幣、企業などは、人類が共通して持つことのできる幻想であり、幻想を共有できるからこそ人類は他の種よりも卓越した力を持つことができたとユヴァル・ノア・ハラリは説明しています
文明の功罪、正と負の側面、人類は文明を発達させることで本当に幸福になれたのか、といったテーマに正面から取り組んでおり、歴史本ではありますが、歴史というジャンルだけには収まらない壮大な内容を含んだ本になっています。
ユヴァル・ノア・ハラリはヴィパッサナー瞑想を行っており、この瞑想によって欲望と嫌悪から離れることができるからこそ、このような俯瞰した立場から歴史を語ることが可能なのかなと個人的には思います。
たとえ歴史にそれほど興味がない人であっても一読を勧めたい本です。
以上、初学者が世界史全般を学びたい場合に、私がお勧めしたい本の紹介でした。
他にもお勧めの本を見つけたら、逐次追加していきたいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。